日々の生活にちょっとした読書を。|社員ブログ|アベールソリューションズ株式会社

BLOG

2025.07.01

ハウツー

トレンド

おすすめ紹介

日々の生活にちょっとした読書を。

ご挨拶

はじめまして。プロジェクトマネジメントサービスディビジョンのY.Tと申します。

私が所属するプロジェクトマネジメントサービスディビジョンでは、お客様先で進行中のプロジェクトに対する管理業務や、システム開発に必要な資料作成支援をはじめとして、会議の司会進行、PC付属品などの備品管理など、多岐にわたる業務を行っています。
表立って見える機会があったりなかったりしますが、「プロジェクトの成功に向けての黒子や縁の下の力持ちであることが自分の強みかもしれない」と感じる方は、ぜひ我々の門を叩いてみてください。

読書量の減少?

少し唐突な問いかけになりますが、皆さん、ここ1か月の間に本を読みましたか?

私たちは業務柄、さまざまな業界・業種のお客様のプロジェクトに関わるため、プロジェクト資料やネット上の情報を収集・整理することが日常です。
しかし、自分だけの力には限界があるため、先人たちが「文章」という形で遺してくれたを活用することもあります。
(現場によっては近くに大きな本屋さんがあるため、昼休みに立ち寄ったり、帰宅途中に電子書籍を購入することもあります。)

少し古いデータですが、文化庁が2023年に実施した調査によると、『漫画や雑誌を除く本(電子書籍を含む)を1か月に何冊読むか』という問いに対し、
約60%の人が「1冊も読まない」と回答しています。
一方で、「本を読まない人」に『SNSやインターネット上の記事などの情報を読む機会がどれくらいあるか』を尋ねたところ、
約75%が「ほぼ毎日ある」と答えています。

このことから、「まったく文章化された情報に接していない人」は約15%(=0.6×(1-0.75))にとどまります。
を読まないことはネガティブに見えるかもしれませんが、『文章化された情報』に注目すれば、
約85%の人は何らかの形で日常的に文章に接しているとも言えます。
という形態にこだわらず、情報収集という広い視点で見ると、「読む」という行為は無意識のうちに行われているのかもしれません。
(もちろん、今ではYouTubeなどの動画から情報を得る方も多く、もはや情報に触れること自体が「呼吸」のようになっているのかもしれません。)

最近読んだ本

前置きが長くなりましたが、最近読んだ(または読んでいる)本の中で印象に残ったものをいくつか紹介します。

1. 清水 久三子 著『リスキリング大全』(東洋経済新報社)

以前に同著者の『プロの課題設定力』を読んだことがあり、書店で「清水さんの新刊だ。読んでみよう」と手に取った一冊です。
昨今、「リスキリング」という言葉が流行していますが、「そもそもリスキリングとは何か?」「何が良いのか?」「どうすればうまく進められるのか?」といったことを考えるうえで、とても良い本だと感じました。

文章に加えて図や表が豊富に使われており、個人的には「リスキリング」を具体的にイメージしやすく、読みやすい構成になっています。
現在も読書中ですが、「忙しいから学べないのではなくて、学ばないからムダに忙しい」という一節には、「痛いところを突かれたなぁ」と思わされました。

定価:2,090円(税込)

 

2. 西原 亮 著『仕事ができる人の当たり前』(ダイヤモンド社)

YouTubeで偶然目にした動画で西原さんを知りました。
物腰が柔らかく、丁寧な語り口が印象的だったため、「本があるなら読んでみたい」と思い、電子書籍で購入しました。

元コンサルタントとしての知見はもちろん、「ビジネスパーソンとしてのあるべき姿」が丁寧に描かれている印象です。
「わかったふりをしない」「事実と主観を切り離す」など、プロジェクトに関わる中で疎かになりがちなことに改めて気づかされました。
特に、参画初期には愚直に何でも聞いて回る姿勢が重要であると、改めて感じさせられる本です。
「仕事の当たり前」を自分の中で体系化するヒントが得られる一冊です。

定価:1,760円(税込)

3. 野地 秩嘉 著『伊藤忠』(ダイヤモンド社)

通勤時に視聴している動画メディア「PIVOT」で著者の野地さんが出演されている動画を拝見し、本書を購入しました。
動画内では別の著書が紹介されていましたが、本書では伊藤忠商事・岡藤会長の「稼ぐ、削る、防ぐ(か・け・ふ)」という言葉が特に印象に残りました。

本書では、この言葉の意味について、同社の鉢村副社長(CFO)が説明しています。「削る」「防ぐ」といった視点は、ビジネスにおいて非常に重要な観点だと感じました。
日本のトップ企業が持つ考え方や文化を垣間見ることができる良書です。

定価:1,980円(税込)

おわりに

拙い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ビジネスに携わる以上、日々情報に接していますが、その中には一過性のものも多く、情報に振り回されないようにする意識が大切だと感じています。
数多ある本の中にも、同様のことが言えるかもしれませんが、多くの人の手を経てという形にまとめられた情報には、やはり何らかの意味や価値があると考えています。

本を読むという行為をきっかけに、本屋に立ち寄ったり、道すがら何か新しい発見があったりと、日常にちょっとした変化が生まれるかもしれません。
本稿が、皆さんのささやかなきっかけとなれば幸いです。